肉球のようなソール、皮膚のようなステッチ。モチーフの動物は?【エアジョーダン秘史(13)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
屈曲性を向上させるために、ソールユニット全体を見直す
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写真を拡大 Hi(実質的なミッドカット)とLow(ローカット)の2種類が存在するオリジナルのAJ13。
ミッドソールに内臓されるズームエアは、前作のフルレングスからセパレートタイプに。さらに、カーボンシャンクの面積もやや小さくすることで、AJ12と比較すると格段にソールの屈曲性が高まっている。さらに、横に張り出したアウトソールの形状は、スタビリティの向上に貢献している。シューレースホールはアッパーの内側に隠れるように装備されるが、こうした方法により丸ひもを使ってもゆるみにくくしているのだ。
レギュラーシーズン用、プレーオフ用が存在
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写真を拡大 このモデルから久しぶりにAJ専用BOXが採用されるようになった(写真左上)。シルバーの地に赤でジャンプマンロゴがプリントされる。
AJ12と同じように、白ベースに黒をアクセントカラーに使ったモデル&赤をアクセントカラーに使ったモデル(レギュラーシーズン用)、そして黒ベースに白をアクセントカラーに使ったモデル&赤をアクセントカラーに使ったモデル(プレーオフ用)が存在する。この中で黒×赤は、新たなデザインアプローチとしてアッパーにリフレクター素材のステッチを採用している。そして、ミッドカットに続いてローカットもデビュー。ハイカットとの共通のデザインを持ったローカットの登場は、AJ2以来ということになる。なお、ローカットのオリジナルはゴールド×黒とネイビー×黒の2色だったが、'04年に初復刻されて以降はさまざまなカラーがリリースされている。
*参考文献『スニーカーJack Premium「まるごと1冊エアジョーダン23周年』(小社刊)
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